ご無沙汰しております。
最近の改修事例から1つ。
片開きドアを引き戸に交換した例になります。
皆さんもご経験があると思いますが、ドアを手前側(自分のいる方)に開ける時には
ドアを避ける動作が必要になります。
これが年を重ねると大変になってきて、時にはバランスを崩し、転倒して
大ケガにつながることもあります。
このような場合、一番簡単な対策は、手すりの取付になります。
ドアを開閉する際に手すりをつかむことで、体を安定させることができます。
(これは玄関ドアに限らず、建物内部のドアにも当てはまります。)
根本的に解決したい場合は、片開きドア(扉)を引き戸に替えることになります。
今回は、玄関ドアの開閉時が怖く、引き戸への交換したいとのことで
改修工事をすることになりました。
引き戸への改修後(閉まった状態)。
既存のドア枠を外すこと、引き戸を取付けることに必要な壁部分のみを
壊して工事をしました。
引き戸への改修後(開けた状態)。
引き戸はヨコへ引くため、片開きドアのような避ける動作がありません。
また、引き戸に替えた場合でも手すりはあった方がいいでしょう。
出入りの動作をして頂いて、手すりがどこに必要か検討、取付をすると
いいと思います。
(玄関内部)
元の玄関ドア枠を外した部分の壁をふさぐ必要があります。
壁をふさいだ後。
着色、つや消しのクリアー塗装をした耐水ベニアを貼りました。
継ぎ目の目地部分はナナメに面取りをして、油性マジック(黒)で塗っています。
(既存の壁に似せたつもりです。)
今回の工事は、介護保険住宅改修の制度を利用しています。
ご本人が介護認定を受けて、保険者(区)に事前に申請を行い、必要と認められると
支給を受けることができます。
先に工事をしてしまうと支給の対象にならないので、ご注意を!
ではまた。
りじちょう